2026-02-12から1日間の記事一覧
俺だけが 俺を追い詰める権利を持っている すべてを投げ出してしまってもいいという保険を持ちながら それをいつまで使わないでいられるか 踏ん張れば叶うというものでもない それに 何かを目指した時点で それは叶っているものだ できるだけ働かずに小説を…
たった一行を記すのに 何時間だって 何日だってかけることができる それが作家の特権だ どうも 皆がやっている速さで喋るというのは 俺には難しいようだ まるでついていけない 時間を聞かれれば日付を答え 好きなものを聞かれれば嫌いなものを答え 体調を聞…
ドアの向こうで声がした瞬間 その不確かさが 俺に想像を強いる 誰だ? なんの用だ? 強盗かもしれない 詐欺師かもしれない 親切な老人かもしれない かつての女かもしれない 金を配るのが好きな富豪かもしれない なんの用事もない暇人かもしれない 幸か不幸か…
身体が時計になったように 時間が進んでいくのを感じる ただ時間が過ぎるだけなのに 痛みのように 寒さのように 身体がきしみ なんだか落ち着かない 落ち着けることなど ホッとすることなど この先あるのだろうか そういう人生を望んでいたはずだった だがず…
耐えがたい夜 いや昼でもいいが そんなときに芸術性が高まるということはない ただその経験は 何かを残すだろう 人生を良くするのか悪くするのか それは知らない 本当は 何も良くなっていないのに 本当は 何も悪くなっていないのに 苦痛は最大の教訓であり …