2013-01-01から1年間の記事一覧

詩『MONSTER』

求めているものは何だ? 富か? 名声か? 八頭身でハンサムな肉体か? 宝くじを当てて一生遊びほうける いいじゃないかいいじゃないか 何か 何かしらで名前が売れて有名人になる いいじゃないかいいじゃないか 生まれ持った もしくは整形して手に入れた美貌 …

詩『ヒーロー気取りで世界を救うフリ』

きっかけを掴もうとする 何か衝撃的なこと 誰もが「それきっかけだ」と感じるようなこと あとあと「あれがきっかけだった」と語れるようなこと きっかけって何だ? 言葉にできなくちゃいけないのか ハッと その瞬間に覚醒するようなことでなくちゃいけないの…

詩『すべての問題が解決するときに俺はもういない』

合ってるのか? 間違ってるのか? それを知るのは全てが終わった後で やってるときは 合ってるとか間違ってるとかないもんだ でも自分が問題に直面しているときってのは―― いやちょっと待てよ 「問題」 って言葉にするのはいつも俺たち 俺やお前やあいつ 三…

詩『制限時間が人生である限り結果のことは考えなくていい』

とびっきりの良いことがない代わりに とびっきりの悪いことが起きないようにできないものか なんてことのない一日が終わろうとしているときに俺は考える 落ち込んでいるわけじゃない いや、そんな断りが出てしまう時点である意味落ち込んでんのかも でも最近…

詩『途中経過はいいから完璧になったら起こしてくれ』

何かそこらへんの仕事に就いて 慣れ 上手くなり 安定し わずらわしい考え事をしなくなり 仕事という一点のみでの信頼を得 誰かが整備したレールの上を進まされていることさえ忘れていた自分に気づいたとき または忘れていなくともそういう生活もいいかなと思…

詩『正直者である前にあまのじゃくであれ』

仕事を失い 金が尽きたとき なんのことはない たまたま俺が「この仕事」に向いていなかっただけだと言いきかせ でも食わなきゃ死んじまうから せめて少しでも自分に合った仕事をと 探し あれでもないこれでもない 消去法の繰り返しの末にやっと見つけた仕事…

詩『地球の裏側の現実をテレビで知ることで俺たちは不幸になった』

夜の電車のシートに腰をおろし アナウンスののちに電車が発進し 振動を感じ始めると 今日一日を何とか乗り切ったことに気づき 一息ついたはずなのに すでに明日の労働のことを さらに起床の辛さを想像し 寝苦しいベッドのことを想像し 嫌になって 想像するの…