詩『すべての問題が解決するときに俺はもういない』

合ってるのか?
間違ってるのか?
それを知るのは全てが終わった後で
やってるときは
合ってるとか間違ってるとかないもんだ


でも自分が問題に直面しているときってのは――
いやちょっと待てよ
「問題」
って言葉にするのはいつも俺たち
俺やお前やあいつ


三人が声を揃えて言う
「これは問題だ!」
ああそうかこれは問題らしい


三人が声を揃えて言う
「こんなの問題じゃないよ」
ああそうかこれは問題じゃないんだ


たまたまの三人
たまたまの俺とお前とあいつ
まるで全人類が叫んだかのよう
全人類が同じ言葉を叫ぶことはない
あんたの知っての通り――


たとえば全人類が賛成したとしても
言葉で俺が死ぬわけじゃない
殺されるとすれば人の手によるもの


一体何が歩みを止める?
実体はあるのか?
妄想にがんじがらめになっていないか?
今お前の首にかかっているのは本当に他人の手か?


えーっと
俺からの質問は以上
不明点・質問等があっても受け付けません
俺は何も
誰にも明らかにしてやれない