詩『夢』

思い描いていた未来が
がらがらと音をたてて崩れ落ち
半分になった
半分以下になった


何日も泣き続けて
それからやっと涙を拭って
もう一度建て直そうと
あちこちから欠片を集めて積み重ね
やっと元の高さに戻ったと思ったら
それはとても不安定で頼りなく
腹が立って
もう寝てしまおうとその上に寝そべった


けれど一睡もできず
さんざん寝返りをうったあげく
思い立って起きあがり
欠片を一つずつ遠くへ投げた
力いっぱい遠くへ投げた


全部投げてしまうと
もう疲れ切っていて
ぱたんと床に倒れて
そして私は久しぶりの夢を見た