詩『信じるもの救わざるべき』

 

 

今日くらい生き延びると思ってはいまいか

当たり前のように明日の予定をたててはいまいか

来年や三年後の自分を思い描いてはいまいか

 

 

苦しむのはいつだって未来だ

過去の苦しみは

これからの停滞や凋落を予想した嘆きにある

 

 

本当は

「行く手を阻むもの」などほとんど存在しない

 

 

でっちあげているだけだ

有名人や隣人や家族や友人がつくった嘘だ

 

 

そしてでっちあげを信じてしまうのは

お前だ