詩『逆流』

 

うまくいかないことが続くと

人は世の中を憎み始める

 

何もかもが自分とは逆に流れている

その流れに乗る術がないから

せめて逆行することで

自分の存在価値を証明しようとする

 

あいつらの瞳に

お前が映っていると思うか?

抗い傷だらけのお前に合わせて

一緒に逆行してくれると思うか?

身体の片側の傷だけでも

分かち合おうと