詩『決めごと』

打ちのめされたとき
打ちのめされた
とそのことばかりに目がいって
ため息をついて
むしゃくしゃして
思い切り叫びたいけれど恥ずかしいから口の中で唸ったりして


叫びたいけれど誰かにきこえたら恥ずかしいからやめておこう
という咄嗟の判断をしているうちは
まだいらいらで何とかなっているということだけど


何で恥ずかしがってたんだ!
叫べばよかったのに!
叫べば何か変わったかもしれないのに!
と思えるくらいに落ち着いたとき
本当に打ちのめされたと思う
そして打ちのめした奴の右腕に自分の顔を見た


俺は自分以外のあらゆるものごとは運によって構成されていると信じることにした