詩『ガラクタ』

貸してあげたガラク
あんなに喜んでいたのに
どうして失くしちゃったの


どうしてもと言うから
貸してあげたのに
あなただから
貸してあげたのに


失くしちゃった
と言う前に
あなたがどれだけ探したとしても
家ごとひっくり返して探したとしても
失くしただなんて信じない


だいたい失くしちゃったって
消えたように言うけれど
要は捨てたんでしょう


もう
返してくれなくてもいい
だからどうか
見つけてください


もう
嘘でもいい
あなたが見つけたと言ったなら


私はそれを
馬鹿みたいに信じてみせる