詩『変わりたい』

変わらなければ
と思う私は
昔と変わった自分以外の何かを目の当たりにしていて
それで自分だけ変わっていない気がして
変わらなければ
なんて思う


もう昔のように
背が伸びたり体重が増えたり
逆上がりができるようになったりはしない


目に見える変化は
どんどんと少なくなり小さくなり
それは悲しいことのようだけど本当に悲しいのは


千回連続逆上がりだとか
百メートルを五秒で走りきるだとか


そんなことは不可能だと知ってしまったこと


練習すれば
千回連続逆上がりも
百メートルを五秒で走りきるのも
いつかできるようになると信じていたかった