思い返せば
そこそこうまくやっているようで
そうではなかった
下手な微笑みを浮かべながら
いつも腹の中で叫んでいた
違う、違う、違う!
だが何が違うのか分からず
流れに身を任せるしかなかった
自分をごまかして紛れ込み
なぜか褒められることもあった
それを嬉しく思うことがあった
私は時間をかけて
褒められなくなった代わりに
何が違うのか分かりつつある
だが今ここで言葉にすることはできない
おそらく生涯
なぜ私は文字に起こせると信じていたのか
なぜ私は目に見えると信じていたのか
暗闇の中
得体の知れないものをひっ捕らえることだってできるはずだ
どんな犠牲を払っても
という気持ちはとうに失せた
心底ほしかったおもちゃが手に入ったとき
犠牲になるものなどあるはずがない
私はまだ
諦めていない