詩『明日の食事の心配があるからこそ私は良質な睡眠を確保する』

 

思い返せば

そこそこうまくやっているようで

そうではなかった

下手な微笑みを浮かべながら

いつも腹の中で叫んでいた

 

 

違う、違う、違う!

 

 

だが何が違うのか分からず

流れに身を任せるしかなかった

自分をごまかして紛れ込み

なぜか褒められることもあった

それを嬉しく思うことがあった

 

 

私は時間をかけて

褒められなくなった代わりに

何が違うのか分かりつつある

だが今ここで言葉にすることはできない

おそらく生涯

アキレスと亀

なぜ私は文字に起こせると信じていたのか

なぜ私は目に見えると信じていたのか

暗闇の中

得体の知れないものをひっ捕らえることだってできるはずだ

 

 

どんな犠牲を払っても

という気持ちはとうに失せた

心底ほしかったおもちゃが手に入ったとき

犠牲になるものなどあるはずがない

 

 

私はまだ

諦めていない