詩『まえうしろまえ』

もう駄目だと思ったり
絶対大丈夫だと思ったり
そんな繰り返しの中で私は
どっちが本当の自分か分からない気になるけれど
分からないのはきまって駄目だと思っているときで


大丈夫だと思っているときは
前向きな自分も
後ろ向きな自分も
本当の自分だということがすぐ分かる


後ろ向きなとき
前向きだった自分が馬鹿に見える


前向きなとき
後ろ向きだった自分を優しく見られる


まあこんなこと言ったって
後ろ向きになるのも避けられないことだし


服の前後を間違えて着たときみたいに
気づいたときに直すしかないんだろうな
と考える私は今多分前向き