詩『背中を押してもらって崖の下』

誰かが言ったその言葉
真に受けるか受けないか
全ては俺に委ねられる


ほとんどの人間は
励ましの言葉を求めている
励ましの言葉を与えてくれそうな人に意見を求める


それがたとえ諦めの薦めであっても
諦めた方がいいと自分が思っていれば励ましとなる


言葉なんてただの音だ
偶然並んだだけの音だ
初めて誰かに裏切られたあの日から
そこに何か意味が潜んでいると
必ず意味が潜んでいると思い込んでしまっている


そこら中で溢れる愛の言葉
好きなら信じて
嫌いなら疑ってる
全てはものごとを自分のいいように進めるために


本当と嘘を見極めたければ
手始めに
徹底的に信じるか
徹底的に無視するか
そしたら少なくとも
何を根拠に自分が行動していたのかはっきりする


そのあとどうしたらいいか?
本当と嘘は結局どうやって見分けるのか?
そんなの
お前じゃない俺が知ってるわけないだろ