詩『ダッキングからの右フック』

何でもかんでも知りたがるくせに
ほとんど決着もつけずに生きている
知らん顔して
また次のことを知りたがる


知らん顔するなら
最初から知ろうとするなよ


この世の全てを知るつもりなのか
まさかそうなのか


半径一メートル以内の苦しみや悲しみはちゃんとやっつけたのか


死角からの右フックはちゃんと避けられるのか


避けられなかったとして
痛みの覚悟はできているのか


そして右フックを返せるのか


またすぐ次が来る


次が来ないなんてことがあるか